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信頼できる主治医
2016.04.02
今日は術後、5年経過した後の検診日でした。
皆さん、「ドクハラ」って言葉聞いたことありますか?
ドクターハラスメントの略です。
お医者様は全員、博愛の方々と信じているのに浴びせられる心無い言葉に患者は不安になります。
そこから来たのが「ドクハラ」
最近、本当に良く聞くんです。
何科に限らずです。
さて、私の主治医!
乳がんに関しては私は主治医に恵まれています。
幸せなことにその「ドクハラ」とは無縁です。
元々市内のとある病院で手術を受けました。
主治医は今も京都府立医科大学乳腺外科にいらっしゃる大橋先生でした。
私は妹の様に信頼し、娘たちは姉の様に慕う信頼するドクターでしたが
お二人目出産を機にその病院を辞められ、府立医大病院に戻られました。
それが術後2年目の頃でした。
実は、5年前の乳がん手術後約1ケ月くらい経過して
「術後の病理検索」で私の切り出された癌の端っこに癌細胞が残っている=体に癌が残っていると診断された時(断端あり)は、この先生の前で何を話して、どんな状況だったかも覚えていない。
でも、先生はそのうえで、いま有効と思われる治療いくつかを私に説明し
私はこの治療法がいいと思う。と言われ、
でも、中村さんが気が済むまでセカンドオピニオンしていいよ。
近頃、セカンドオピニオンをめんどくさがったり、嫌がるお医者様もいると聞く中
期せずして癌が体に残った私に対する色々な説明や対応は素晴らしかったと今も思っています。
だから、先生が辞められる最後の検診日はボロボロ泣いたのを覚えている。
で、主治医の大橋先生が辞められてもその病院は続ける予定でしたが
術後、「断端あり」がわかった時も、先生の胸ぐらつかむ勢いで
「先生の奥さんが私の状況でもこの治療をしますか???」と食って掛かった。
「する!」
と先生は仰った。
それから5年。
いま、診察に行っても大笑いしたりして帰ってくる。
例えば、私の胸のエコーしながら・・・
先生:中村さん商売はどや?
ここ見て!この乳腺がな・・
私:それがね先生、こんな賞頂いてね・・とか
今度の講演は乳がんになってない人にお話しするから石灰化見せたいし、私のエコー写真頂戴!・・とか
先生お花見言った?・・とか
(上半身裸ですが、ずっと会話しています)
先生:仕事しすぎたらアカンで!
花見行っても花散らしまくったら人に迷惑かけるから、ゆっくり歩きや!(笑)
起業してからは、検診のたびに先生に事業の進捗報告しています(笑)
けど、待合で待っていても診察室から笑い声よく聞こえてきますよ!!
皆さん、先生を信頼している。
だから、私は診察室を出る時いつも
「先生に変わりはいないんだから、患者さんのためにも無理せんといてな!」という。
必ず返ってくる言葉が・・
「中村さんもな!」
ドクハラ・・・
現在、乳がんについては、私にはこの言葉は有り得ない!
でも、お会いする患者さんが時々
「先生は電子カルテばかりみて、目も合わさない」
「他の病院行っても一緒やで」
等と心無いお医者様の言葉に傷つくこともあると言われる。
乳がんはまずは10年、そしてそれからもずっと経過をみていく病気です。
信頼できるお医者様に皆様が出会えていますように心から願っています。