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お客様は茶道の先生
2016.05.24
ご予約頂いたお客様・・
「洋服来た時に楽で薄手のTシャツも着れるようなブラジャーがほしい」
そして、もう一つのご注文が
「着物を着るときに胸のあたりが綺麗に着れるようしたい」
う~ん!!お着物の時のバストの調整。。。。
「初めてさせて頂きますが、やらせてください!!」
とお返事しましたところ (だって、しったかぶりはできないので)
「お願い!」って言ってくださって・・
お見えになって、お話をお聞きすると茶道の先生をなさっているので
お着物を着る機会が多いとのことでした。
楽に着けるブラジャーは大変気にいっていただきました。
さてさて次は着物対応です・・
私が
「今、何か使っているもの、ここがこうなっていればなあと思うものがあればご持参ください」とお願いしたので
着物用に胸から肩にかけてボリュームが出るように厚手のタオルやガーゼなどを入れて、ベストのように着るものを持って来られました。
それが一番使いやすいけど、ご自身が気にしているバストから肩にかけて(全摘されているうえに残っている胸が大きい)の左右差が気になるとのことでした。
バストそのものと言うより、胸から肩にかけてのラインですね。
アボワールにあるパッドをそのベストのような物に入れて位置を決めて調整して、薄いシャツに軽く帯らしきものを巻いた状態にすると・・
な、
なんと
お客様が「これ!これ!」と
私も着物を着るので調整してみたらピンポイントでした。
お客様も大喜びしてくださいましたが、私の方こそ勉強になりましたし
喜んで頂けて嬉しいです
そのあと、お客様がバックから出されたのが。
コレ!
掻器(かいげ)といいます。
茶道の際にお水屋で柄杓と一緒に使うものですが
さずが、先生 !!
この掻器(かいげ)のお直しに行ってらっしゃった帰り道とのこと。
お水をこす時にこの掻器(かいげ)のワッパに茶巾(下の写真のガーゼ)を挟むのですが・・
「なかなか、掻器(かいげ)持ち歩いている人に出会えません~」
って言ったら
お客様も「私もそう思う!」
と二人でしばらく笑いましたが・・
でも、
乳がんでもお着物着るときに自信を持って着ていただけると嬉しいです
※掻器(かいげ)の説明
http://verdure.tyanoyu.net/mizuya_kaiki.html
掻器(かいげ)は、広く浅い曲物の合に角柄の付いた柄杓で、水壷から水を汲むのに用います。
掻器は、「かいき」とも「かいげん」とも読み、「水屋柄杓」とも「水屋杓」ともいいます。